撮影フィールドの一つの札幌市西野にある宮丘公園に、この3週間で3回(4/21・4/29・5/5)行って写真を撮ってきました。
思い返してみると、このときの記事を書いていないことに気づいたので、3回分の写真をまとめてご紹介しようと思います。
2019年4月21日〜STF-8で植物の2灯ライティング撮影に挑戦
宮丘公園へは、多くの場合「農試公園」から琴似発寒川沿いに上流に向かって自転車を走らせて向かいます。
農試公園からは、山と川を背景にJRが走る光景が見られます。
宮丘公園に到着です。
宮丘公園は手稲山から連なる丘陵地に位置する自然豊かな公園。
僕の家から自転車で50分くらいかかる位置にあって、とても近いとはいえないんですが、園内の自然環境がとても気に入っていて足繁く通っている公園です。
園内の散策路には一部湿地帯もあり、ちょうどこの日はミズバショウがいい具合に開花していました。
これがもう少し遅くなると葉がやたら大きくなってしまって花が埋もれてしまうので、いい時期にこれたなぁと思います。
ちなみに本州から来た人に「そこらへんの湿地に行けばミズバショウはすぐ見つかるよ」という話をしたときに、そんな身近にあるなんて!と驚かれたことがありますが、道内ではわりと身近にある植物だと思います、ミズバショウ。
前回、宮丘公園に来た時に葉と蕾だけが出ていてまだ開花していなかったカタクリ。
残念ながらこの日にはもう花が終わってしまって萎れた姿しか観察できませんでした。
残念です。
虫も少しずつ活動を開始してきたようです。
ルリシジミが枯れ葉に止まっていました。
春先に越冬個体が活動し始めるオツネントンボです。
園内ではツツジの花が咲いており、越冬したマルハナバチの女王が蜜を吸いにきていました。
ツツジの花には、ビロウドツリアブも蜜を吸いにきていました。
このツリアブ、もふもふしていてとても可愛い虫です。
園内のとある水たまりでは、サンショウウオの卵塊がありました。
ここ何年も毎年産卵が行われているようで嬉しい限りです。
園内では、北海道で春の訪れを告げるエゾエンゴサクがいたるところで咲いていました。
ただ撮るのは面白くないかなぁと思い、マクロツインフラッシュSTF-8の片方のフラッシュを外して背後から照らしつつ2灯ライティングで撮影してみました。
普通に撮影するより花の立体感が出たかなぁと思っています。
こちらもSTF-8の片方のフラッシュを外して背後から照らしつつ2灯ライティングで撮影したエンレイソウです。
ライティングを変えてみると、普段撮っている写真と全く別物の写真が取れるんだなぁと実感した1枚です。
2019年4月29日〜桜の花にメジロの宮丘公園
この日は新川さくら並木で花見をしてから宮丘公園へ。
新川で桜の花をたくさん見てお腹いっぱいになったので、宮丘公園の桜はモノクロで撮影してみました。

ミズバショウが咲いている湿地近くにヒレンジャクが群れできていました。
羽状複葉の葉と葉脈がたまらなく好きなんです。
園内ではヒトリシズカが開花していました。
OM-D E-M1 MarkⅡの深度合成モードで撮影したヒトリシズカ。
ちなみにフタリシズカという名前の植物もあります。
深度合成モード、いろいろな場面で便利に使えるので多用しています。
エゾエンゴサク。
前回来たときはフラッシュを焚いて撮影したので、今回は自然光でナチュラルに撮影してみました。
名前のとおりハエを捕食するハエトリグモの一種。
たぶんネコハエトリ。
背景の木柵と同化しているタテスジゴマフカミキリ。
渋い退職をしているカミキリムシです。
桜の木の前で簡易椅子に座ってじっと待ってる人がいたので、何を待っているんだろうと通り過ぎて園内を散策したあとに戻ってきたら依然として同じ場所に以前としている。
横を通り過ぎようとしたら、急に桜の木に向かって連射を開始。
レンズが向かう先を見てみたら、桜の花にメジロが来ていました。これがお目当てだったようです。
さすがにここに割り込んでいく勇気はなかったので、遠くから便乗して撮影。
2019年5月5日〜アリとカナヘビとサンショウオの宮丘公園
この日も新川沿いに宮丘公園にやってきましたが、途中に立ち寄った琴似川で岸辺に魚が群れているのを発見して、TG-5を川に突っ込んで撮影していたところ足を滑らせて膝下まで水没するハプニングが発生。
いつもは化繊100%の靴下を履いていくんですけれども、こういう日に限って綿100%のものを履いていたという悲劇。
このあと宮丘公園に行くかどうか迷いましたが、近くの公園の水道で靴&靴下&足を洗って河原で20分ほど乾かして(ほとんど乾かなかったけど気分できな問題で…)から宮丘公園へ向かいました。
オオカメノキが開花していました。
シダの一種
コケも青々としてきました。
今シーズン初めての野外アリ撮影。
巣穴に乾燥ミミズを運び入れようと頑張っているところ。
レンギョウの花に来ていたシベリアカタアリ。
小さいながらも頭部・胸部・腹柄節の点刻と、腹部の模様が格好いい蟻です。
クサアリの一種
クモを捕食するアリグモ
今シーズン初遭遇のニホンカナヘビ。
身近で見られる爬虫類のなかで一番好きな種です。
高校生の頃に捕まえて飼ってた個体が産卵して、孵化してきた仔カナヘビがすごく可愛かったのを今でも覚えています。
エゾサンショウウオの卵塊と幼生。
卵と幼生は毎年見ることができているんですが、いまだに成体は園内で見かけたことがありません。
春先の夜に水辺に行けば見られるのかなぁと思いますが、宮丘公園に夜1人で自転車で行くのも怖い。