どうも、madです。
昨日も恒例の週末ぼっち昆虫撮影会@宮丘公園に繰り出しました。
天気の良い週末には宮丘公園に行かないと翌週平日の活力が違う、という程度には宮丘公園ジャンキー。
そんなわけで昨日も行ってきたんですが、ずっと撮りたいと思っていた場面を運良く撮影することができました。
クモを運ぶベッコウバチ
ベッコウバチ(オオシロフベッコウ?)がクモを狩って巣に持ち込もうとしている場面です。ずっと撮りたかった組み合わせです。
狩りバチであるベッコウバチの仲間は、クモを襲って麻酔をかけて動けなくしてから、巣に持ち帰って幼虫の餌にする習性があります。
クモを襲って麻酔をかけているところから見たかったのですが、この日見つけたのはすでに麻酔済みのクモを巣に持ち帰ろうとしているところ。
それにしたってあまり見ることができない場面なので、興奮して取った写真が上の1枚です。
あわれベッコウバチの餌食となってしまったクモ。
このあと巣にお持ち帰りされて幼虫の餌となってしまう運命です。
足を縮めて死んだように見えますが、ベッコウバチに麻酔されている状態で生きています。
恐ろしくキレイな緑色で、なんとなくアオオニグモっぽいけれど、『クモハンドブック』を見る限り北海道には分布していないよう。なんだろう、このクモ。
このあとベッコウバチがクモを巣に運び入れるところまで追いかけて観察しようと思っていたのに、耳元で嫌な羽音が聞こえてきました。……夏から秋にかけて活動が活発になり攻撃性の増すスズメバチです。
執拗に追いかけてくるので刺されたら敵わんと逃げまわってしまった結果、ベッコウバチを見失ってしまってしょんぼりへにょんです。
コガタスズメバチの顔面
コガタスズメバチが死んでいたので、顔面をアップで撮影してみました。
スズメバチの顔面をみると、色艶や表面のでこぼこの様子が「みかん」っぽくて、ちょっと美味しそうとか考えてしまいます。
食べないけどね!
別の角度からTG-4で深度合成撮影をしてみました。
死んでいるから当たり前ですが、動かないので深度合成しやすいです。
フタオタマムシ
フタオタマムシ(下は捕まえてきて標本にしたもの)
前翅の先の出っ張りが2本の尾に見えることが和名の由来でしょうか。
コメツキムシを分厚くしたような体型ですが、体表の金属光沢がタマムシのそれで格好いい。
捕まえて帰ってきてから標本にしてみましたが、昆虫の標本作成なんて10年以上してなかったので、すっかり手順も忘れてしまって足の角度が微妙な仕上がりになってしまいました。
……これはリハビリが必要ですね。

クサアリの一種と思われる小さなアリが長い列を作って道を横切っていました。
ほんと長い行列。どこまで続くのかと辿ってみましたが、途中で草が深い部分に差し掛かってしまい見失いました。
ちなみにこのアリ、摘んで鼻に近づけてみると山椒のような良い香りがします。
今度見かけたらぜひ匂いを嗅いでみてください。まんま山椒でびっくりするから。
クロヤマアリの新女王と巣のゴミあれこれ
クロヤマアリの巣を発見したので、じっと巣出入り口を観察していると、結婚飛行に旅たとうとしている新女王たちが顔を出しているのを見つけました。
ちなみに前回も似たような場面を撮影しましたが、あのとき巣から顔を出していたのはクロヤマアリのオス蟻です。(オス蟻は頭が小さく、頭の大きさに対して複眼が占める割合が大きい)
巣から飛びった新女王たちは、他のオス蟻と交尾を終えて新しい場所でコロニーを形成したり、道半ばで力尽きたり、アリが好きな三十路直前の男に捕まって飼育されたりします。
飼育-クロヤマアリ カテゴリーの記事一覧 – madの写真練習帖
別な場所にあったクロヤマアリの巣の出入り口付近の様子。
なんだか白っぽく見えますね。拡大してみましょう。
白っぽく見えるのは大量のワラジムシやダンゴムシの殻でした。
よくみるとそれ以外にも色々な虫の体の一部が混ざっていることも分かります。アリは獲物を巣に持ち帰って捕食したのち、巣の外に食べられない部分やゴミを捨てるの習性があり、素の周りにはこのような光景が見られることがあります。
クロヤマアリの別の巣入り口付近の様子。
さっきの巣のゴミと比べるとこちらは甲虫の割合が高く、巣がある場所の環境によって違いが出るのかなぁと思っています。
使用カメラ&レンズ
※スズメバチの写真2枚目とフタオタマムシの標本写真はSTYLUS TG-4で、それ以外はOM-D E-M1 MarkⅡと60mmマクロとの組み合わせで撮影しています。