ここ最近、天気の悪い週末が続いていた札幌。
おかげさまでなかなか週末に宮丘公園まで行く機会に恵まれず、悶々としていたのですがようやく先週の土曜日(7月16日)に天気に恵まれたので、満を持して宮丘公園まで昆虫撮影に行ってきました。
モイワサナエ?
今年もサナエトンボが飛び交う季節になってきましたね。
夏到来って感じです。
ベシ!ベシ!と湧水地で音がしたので何事かと思ったら、オニヤンマが産卵していました。
オニヤンマの産卵風景をこんなに近くで見たのは初めてかも知れません。
産卵中は近づいても逃げず、わりと一箇所に留まってくれるので動画撮影することができました。
ムネアカオオアリ
異なるコロニー間で争いが起こったのか、足元で合戦を繰り広げており、あわてて繭を運ぶ個体も見受けられました。
この先、いつもよりちょっとヘビーな虫写真(イモムシ・毛虫・寄生蜂)が出てきますので、苦手な方は注意です。
カイコのご先祖こと、クワコです。
クワの木の葉の葉軸に、でんと鎮座ましましてました。
桑の木を見かけるたびに本種を探していたんですが、ちゃんと見つけられたのは今回が初。なんとも嬉しい出会いです。
カイコも飼育してみたいと思う今日このごろ。
エゾマイマイを食べるクロスズメバチ?(ホオナガスズメバチ?)
まだ生きているかのように見えるエゾマイマイの殻の裂け目から一心不乱に食事を始める光景が印象的でした。
お食事中のスズメバチ類は、近づいてもこちらにあまり関心を払わないので撮影しやすいです。
マイマイガ終齢幼虫の体から出てきて繭を作るコマユバチの幼虫。
このブログに載せてよいものか一日悩んだ画像ですが、せっかくなので載せてみました。
コマユバチは寄生蜂で、生きたイモムシや毛虫に卵を産み付けます。
卵から孵った幼虫は、宿主の体から養分を吸収し、蛹化前に宿主の体表から外に出てきてその場で繭を作って羽化します。
もちろん、宿主はそのあと蛹化することなく死にます。
小さいころに家で育ててたイモムシがこいつらにやられて泣いた人は少なくないんじゃないでしょうか。
今回、公園で見かけたマイマイガの終齢幼虫は全てこのコマユバチにやられていました。
ここ数年、大発生していたマイマイガですが、今年は幼虫をそこまで見かけることが無いです。
こんな感じにうまく個体数が調整されているのかもしれませんね
ちなみに動画も撮ってみたので、興味のある方はどうぞ。
ヤチダモの若木にイボタガの4齢幼虫が2匹、終齢幼虫が1匹くっついていて、狂喜乱舞しながら撮影した写真。
長い突起があるのが4齢幼虫で、突起がないのが終齢幼虫です。
今までずっと、イボタノキの葉を食べるからイボタガだと認識していたんですが、調べてみたところ、どうやらイボタノキと同じモクセイ科のヤチダモも食べるみたいです。
こういう発見があるのが楽しいんですよね。勉強になります
終齢幼虫の食事風景も撮影してみたので、よければどうぞ。
無限ループで眺めていると幸せになれます。