仕事を放り出して昆虫を撮影しに行きたくなる三十路前

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どこかに行って写真を撮ってきても、その日のうちに写真を整理してブログ記事にまとめあげることが最近あまりできなくなってきました。
……あと1月ほどで30歳になるのですけど、年ですかね。

さて、先週の土曜日(7月22日)は久しぶりの休日に過ごしやすい好天になったということで、久しぶりに西野の宮丘公園まで昆虫写真を撮りに行ってきましたよ。

撮影に使用したカメラとレンズは OM-D E-M1 MarkⅡOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED60mm Macroです。

クロヤマアリ

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公園の入口から少し歩いたところでクロヤマアリの巣を発見。
巣の入り口で働き蟻が固まっていたので、いつもと様子が違うなと観察してみたところ、羽が生えたオス蟻が何匹か巣穴から顔を覗かせていました。

この日は風も弱く、気温・湿度ともに高かかったのでこれから結婚飛行に飛び立つところなのでしょう。運良くその瞬間に出くわすことができたようです。

成熟したアリのコロニーでは、羽の生えた未交尾の女王とオスが季節的に生産される。無精卵はオスになる。有精卵は通常、羽をもたない不妊の働きアリになるが、幼虫の時期に特別な餌を与えられたものは女王となる。
若い女王とオスは、結婚飛行に適したコンディションになるまでは彼らの親コロニーに滞在する。雨は飛翔性昆虫に破滅的な影響を及ぼすため、結婚飛行は天候の良い日に行われる。
ウィキペディア「結婚飛行」より

最近、蟻の飼育にどっぷりとハマっているからか以前は目にも止めなかったような蟻の営みがやたらと目につくようになってきました。

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クロヤマアリの有羽メスも別な場所の葉の上で発見。
しばらく観察していると、おもむろに空に飛び立っていきました。

やはりこの日はクロヤマアリ結婚飛行の当たり日だったようで、このあと羽を付けた常態で地面をうろついていたクロヤマアリの新女王を2匹捕まえて家に連れ帰ってきました。
このクロヤマアリの飼育については、後日あらためて記事にしようと思います。

ドロバチ

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ミズナラの葉の上では、ドロバチ科のハチがうろついていました。

針で麻酔した蛾の幼虫などを巣に持ち帰って、行きたまま幼虫の餌にする狩りバチとして有名なドロバチ。
いつか狩りをしているところを写真に撮りたいなと思っています。

アブ

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アブの一種。
刺されると痛くて嫌なアブですが、よく見ると以外と可愛い造形をしていることに気づきます。

シオヤアブ

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今年も出ましたシオヤアブ。
昆虫を捕らえて捕食するムシヒキアブ科の昆虫です。

どうやら札幌ではアジサイの花が咲く季節に観察できるらしく、2年前の同日にも同じ宮丘公園でシオヤアブの写真を撮っていました。↓

その特徴的な羽音は一度聞くと耳から離れなくなること間違いなしなので、ぜひ野外で実際に聞いていただきたいと思います。

ヒトリガ

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ヒトリガの一種(アカハラゴマダラヒトリでしょうか)
蝶も綺麗ですが、蛾の造形は見飽きしないような渋さがあると思います。
そういえば今年はマイマイガやカシワマイマイの幼虫に出会う頻度が減っている気がします。

カノコガ

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草葉の陰ではコトラガカノコガが交尾していました。
左がメスで右がオスです。

キマワリ

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この日はゴミムシダマシ科のキマワリをやたらと目にしました。
道で歩いているのを見かけたのを含めると、10匹くらい見かけているでしょうか。
こいつらを育てて、その幼虫をジャイアントミルワーム代わりに使えないかなとか考えてしまいます。
※ジャイアントミルワームのAmazon商品リンクを画像で貼ろうと思いましたが、けっこう見た目がグロかったので文字でリンクを貼っておきます。↓

ジャイアントミルワーム 1kg(約800‐900匹)(ジャイアントロイヤルワーム)※死着補償有り(地域限定)

ヨツスジハナカミキリ

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カミキリムシ科のヨツスジハナカミキリです。
セリ科の花に花粉を食べにやってきていました。
腹部のトラ柄と、前胸背が黄色い毛で覆われるのが特徴です。

コガネムシ

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オオイタドリの葉の上にいたヒメコガネ。
金属光沢がある口中が大好きで、高校生のころはオオセンチコガネを大量に集めていました。(下記記事のサムネ画像がオオセンチコガネです)↓

スジクワガタ

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スジクワガタのメスが道を歩いているところに遭遇しました。
一般にイメージするクワガタムシの大きさよりかなり小さい印象です。
ここ宮丘公園では、このスジクワガタやコクワガタをよく見かけます。

ミミズク

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ツノゼミの一種も見かけました。
(2017-07-26 追記:「ミミズクかも」とコメントいただき、またコトラガもカノコガと教えていただきました。id:mushitomoさま、ありがとうございます!いつもブログを楽しく拝見させていただいております)
ちゃんと実物を見たのは今回が初めてかもしれません。
海外には奇想天外な造形のツノゼミがいますが、国内にいるツノゼミも負けず劣らず面白い形をしています。

トンボ

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トンボ。
種名を調べるのがだんだん面倒くさくなってきたので、トンボで済ます。

夏は働かずに虫を見に行きたい

ぬりえブログを運営している妻が、本日こんな記事を書いていました。

タイトルだけ見ると「この夫、大丈夫か!?」となりますが、本当この時期はたくさんの虫に出会える季節なので、天気の良い日中は室内で事務仕事をしていると凄く勿体無い気持ちになってしまうのです。

あー、天気がいいなぁ。
そろそろあの虫が出てくる頃だなぁ。
写真を取りに行きたいなぁ。
……仕事している場合じゃねぇ!!

となってしまうのです。

幸いに、没頭することができる趣味を長らく持っていなかった妻が、虫に没頭できる僕を羨ましがってくれているので、それに甘えてどんどん虫の写真を撮りに出かけようと思います。

小学館の昆虫図鑑を買ってみたところ、写真も綺麗で大人が読んでも楽しい解説で「これは良い買い物をしたわい」と楽しく毎日眺めています。

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