そろそろ写真関係の記事を更新したいなと思っていたのですが、A型インフルエンザにかかってから養生のためにしばらく写真を撮りに行く機会がなく…
どうしようかなーと今まで撮った写真のストックを眺めていた時にふと一つのアイディアが思い浮かびました。
普段だったら絶対やらないようなテイストに写真をRAW現像して遊んでみようと。
思い立ったが吉日ということで、さっそく撮った写真を掘り返して変な方向に現像して遊んでみました。
建築風景写真に非現実感をプラス
手始めにただいま建設真っ最中である「さっぽろ創世スクエア」。
紫の背景に浮かぶ近未来的&退廃的な雰囲気に現像してみました。
現像After
現像Before
Lightroom6.0の現像調整項目
- シャドウ +97
- 明瞭度 +100
- 自然な彩度 +21
- シャープ(適用量40・半径0.8・ディテール35・マスク0)
- ブルー色相調整(色相+52・彩度+36・輝度-20)
- パープル色相調整(色相-42・彩度+100・輝度0)
- 画像比を3:2から4:3にトリミング
ただでさえ異世界感のある「秘宝館」をさらに魔境への入り口へ
次に今はもうなき定山渓温泉の秘宝館写真をいじくってみます。
それにしてお退廃的な雰囲気が大好きだった秘宝館が今はもう見れないと思うと心にポッカリと穴が空いたような寂しさが込み上げてきますね。

現像After
現像Before
Lightroom6.0の現像調整項目
- 明瞭度 +100
- 黒レベル -49
- 自然な彩度 +55
- ブルー色相調整(色相+100・彩度+44・輝度0)
- パープル色相調整(色相-90・彩度+100・輝度0)
写真は写実的であるべきという思い込み
しゃじつ‐てき【写実的】
[形動]現実を、主観をまじえずありのままに表現しようとするさま。リアリスティック。「写実的な筆致」
写真を取り始めるようになったのが高校2年生くらいからなので、僕の写真撮影歴12年ほど。
この12年の間、写真を取り続けて来たなかで常につきまとってきたのが、「写真は写実的でなければならない」という強迫観念にも似た思い込みでした。
ありのままの姿を写し取り、そこに余計な画像加工が存在せず、その場の情景を忠実に写し取ってこその写真だという考え方が、どこで刷り込まれたのか分かりませんが心の奥底にくすぶっていたんですね。
しかし、撮影者の価値観であったりがどうしても撮影時ににじみ出てきてしまうことを考えると、そこには個人のなんらかの撮影意図が含まれていて真に写実的である写真なんかあるのだろうかと。
そんなことを考えているうちに、難しいことは考えず好きなように撮って好きなように加工すればいいじゃん!という考えに最近は至りました。
写真に限らず「◯◯とはこうあるべき!」といったような考え方に縛られてしまうと、そこで思考のフレームが固まって思考停止状態に陥ってしまい、その枠からはみ出すような自由な発想ができなくなる危険性があります。
自分がそのような思考の枠にハマってしまっていないか洗い出す時間も定期的に設けないといけないなと、好き勝手写真を加工して思った1日でした。