
今回は前回の記事に続き、冬のお小遣いで購入したレンズ2本目のご紹介。
今年も1年間がんばった自分へのクリスマスプレゼントです。
Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S Micro 60mm f/2.8G ED
とうとうマイクロフォーサーズ以外のマクロレンズに手をだしてしまいました。
Nikon AF-S Micro 60mm f/2.8G ED
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED – 主な仕様 | レンズ | ニコンイメージング
FX機用レンズですが、DX機でも使えます。
DX機に付けた場合、焦点距離は90mm(フルサイズ換算)となり中望遠の単焦点レンズとして使えます。
今までマクロレンズといえば、マイクロフォーサーズ対応レンズの OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macroを使用して、花や昆虫のクローズアップ写真を撮影していました。
いや、開放からキレキレに写ってボケも綺麗で素晴らしいレンズですよ、M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro。
でもマイクロフォーサーズの60mmはフルサイズ換算120mmの焦点距離なので、ポートレートやちょっとした風景撮影に使いづらかったんですよね。
画角狭すぎ!……と。
室内の物撮りやポートレート撮影で取り扱いやすい焦点距離のマクロレンズが1本欲しかった。
そんな理由で今回購入したのがNikon AF-S Micro 60mm f/2.8G EDでした。
ナノクリスタルコートってなに?
レンズの胴部分に煌々と輝く「N」の文字。
そう、このレンズはレンズ表面に「ナノクリスタルコート」(通称:ナノクリ)を採用しているレンズなのです!
カメラのレンズは、収差(光を一点に集めることができず、像がボヤケたり、歪んだり、色がにじんだりする現象)を抑える目的で様々な工夫が凝らされています。
非球面レンズを使ったり、何枚もレンズを組み合わせたり等。
収差を抑える工夫の一つに、レンズ表面に特殊なコーティングをする方法があります。
で、ニコンの一部レンズに採用されている高品位のコーティングに「ナノクリスタルコート」という名称がついています。
ナノクリスタルコートのおかげで、色の抜けが良くなったり、逆光時にフレアやゴーストの発生が抑えられたりするらしいです。
試しに窓ガラス越しではありますが逆光条件で撮影してみたところ、全くもってフレアやゴーストが発生してません。
こいつはすげぇや!
爆速AF
マクロレンズというとオートフォーカスが迷って遅いイメージがありました。
しかしながらこのレンズを実際に使ってみて「AF、はやっ!」と驚きました。
マクロ域では流石に迷っている感じがしますが、ちょっと離れた被写体には一瞬でフォーカスが合います。
驚きの合焦速度。
さすがはNikon純正レンズといったところでしょうか。レンズ駆動方式に超音波モーター方式を採用しているのが大きいのかな。
※参照
CanonやNikonのオートフォーカスが速いのはレンズ性能によるもの | 初心者におすすめなデジカメの選び方を徹底解説!おもいで写真.com
撮影画像サンプル
いろいろ書き散らしたところで、このレンズでどんな写真が撮れるのか伝わらないと思うので、実際に本レンズを持ちだして撮影した写真を何枚かご紹介しようと思います。
マクロ域
こちらの写真、マクロとは言いましたが結構引いて撮影してます。
ちなみに被写体は『よつばと!』でお馴染みのダンボー。
たまにお外に連れ出して撮影しています。
小物も綺麗に撮影できます。
ダンボー写真よりは寄って撮影したフェルトインコぬいぐるの「太(フトシ)」さん。
羊毛の一本一本までが繊細に表現されています。
さすがのNIKKORマイクロレンズ!
等倍撮影。
この花のモチーフ一つの直径は7mmですが、DX機だと等倍撮影でここまで大きく撮影することができます。
中望遠単焦点レンズとしても活躍
さっぽろホワイトイルミネーション会場で撮影。
最後の一枚以外は絞り開放で撮影しています。
絞り開放からの解像感と円形絞りによる玉ボケが美しい。
マクロレンズとしてではなく中望遠単焦点レンズとしても素晴らしい写りをするレンズだと思います。
Nikon AF-S Micro 60mm f/2.8G EDの使用感
- 絞り開放からシャープな写り
- 爆速なオートフォーカス合焦
- ナノクリスタルコートによる圧倒的な逆光耐性と色抜けの良さ
- ブツ撮り、スナップ双方にちょうどいい焦点距離
- VR手ぶれ補正非搭載なので手ブレに注意
- 良心的な価格
などなど、実際に使ってみて感じました。
一言で表現すると「マクロ撮影以外でも活躍する万能レンズ」といったところでしょうか。
大変使いやすいレンズです。