1万円で買った中古MFレンズの素敵な写り 〜 Ai Nikkor 50mm F1.4

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どうも、madです。

なにがそうさせたのか無性に明るい焦点距離眺めの単焦点レンズが無性に欲しくなりまして、その衝動を抑えきれずにヤフオクで中古レンズを衝動買いしてしまいました。

Ai Nikkor 50mm F1.4

1977年に発売された、フィルム用のマニュアルフォーカスレンズです。
当時はフィルムカメラ全盛期、その時代に名玉と呼ばれたレンズらしい。

そんなレンズの美品をこの度ヤフオクで1万円程にて落札できました。

メカニカル!そしてカニ爪!な外観

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DX機のD7100に装着すると、フルサイズ換算で焦点距離75mmの単焦点レンズとなります。

今回、一緒に金属製のレンズフード「HS-9」も購入しました。
最近の逆光に強いレンズコーティングと違い、この時代のレンズは半逆光状態でも盛大にフレアやゴーストが発生するみたいなのでレンズフードは必須かなと。

それにしても、このいかにも精密機器です!的なメカニカルな佇まい。

そして往年のNIKKORレンズについているカニ爪がいい味を出してます。

絞りごとの撮影写真サンプル

このレンズが我が家に到着したのが今週の金曜日だったので、この土日で町へ出て試しどりしてきました。

開放 F1.4:ソフトフォーカス&ボケ&パープルフリンジ

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開放値がF1.4と明るいこのレンズ、開放絞りで撮影するとピント面の前後が大きくボケます。

  • 大きく、綺麗なボケ
  • ピントが合うのはごく一部
  • ふわっとしてソフトフォーカス気味。
  • 色の乗りは控えめ
  • パープルフリンジが盛大に出る

ピントが合う範囲がとても狭い&マニュアルフォーカスオンリーなので、結構な確率でピントが外れます。

このピント合わせのシビアさは、オートフォーカスで漫然と写真を撮っている時にはない「写真撮ってる感」を体感させてくれます。

また、パープルフリンジが盛大に出ますが、現像ソフトで気にならないレベルまで修正することができます。
レンズの味としてそのまま残すのもあり。

F2〜F2.8:一気にコントラストも上がり解像感アップ。フリンジも減少。

DSC_7831.jpgF2

 

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F2

 

DSC_7893.jpgF2.8

 

このレンズ、開放から絞りを1段階絞ればF2.0、2段階絞ればF2.8になります。

それにしても、ちょっと絞り込むだけでここまで画質が変わるのかと驚きです。

背景もほどよくボケて解像感も出るので、普段使いにはこれくらいの絞りで撮影すると失敗が少なくなりそうです。

F8〜F11:カリカリのキレキレ

DSC_7874.jpgF8

 

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F11

ここまで絞ると画面の隅々までカリカリに解像します。
ただひたすらにシャープ。

まとめ

「レンズは資産」を実感

30〜40年前のレンズでここまで写るの?と驚くと同時にカメラ界隈でよく言われる「レンズは資産」という言葉の意味が体感としてわかった気がしました。

20年ほど前のデジカメ本体を現在使っている人はいないと思いますが、それより昔に製造されたレンズが今なお現役で使えるってすごくないですか?

MF時代の過去のレンズが現行機でそのまま使えるNikonの設計精神が好きです。

マニュアルフォーカスは難しいけれど楽しい

今回、初めてMFオンリーのレンズを購入して使ってみました。

今までAFに慣れ親しんだ身としては、マニュアルでフォーカスを合わせるのは大変に感じます。
しかしながら、マニュアルフォーカスで写すとこんな効果があると思いました。

  • ピントをすごく意識するようになる
  • いちいちフォーカスポイントを移動しなくて良いので快適
  • 一枚入魂感が強くなる

とくにフォーカスポイントの縛りから抜けた感覚はすごく印象的でした
というのも、今までAFのシングルフォーカスで撮る場合

  1. 構図を決める
  2. ピント位置にフォーカスポイントを移動させる
  3. 合焦させる
  4. シャッターを切る

と4ステップ必要だったのが、マニュアルフォーカスの撮影だと

  1. 構図を決める
  2. ファインダー内のピント位置にピントが来るように調整
  3. シャッターを切る

の3ステップで済んでしまいます。

フォーカスポイントを移動させる必要がなくなるだけで、すごくスピーディに写真が取れるようになりました。(ピント合わせは大変だけれど)

一昔前の中古レンズ漁りにハマりそう

今までなんとなく中古レンズを購入することに抵抗があったんです。
安くもないレンズを、せっかく買うのにあまり値段が変わらないんだったら新品が欲しくなるじゃないですか。
でも、それは現行レンズを対象としたときの思考であることに気づきました。

今回みたいにハナから新品で売っていないレンズを中古で買うことには、何もためらいはなかったし、最初から購入手段はそれしかありません。

それにしても1万円でこんな良いレンズに巡り会えた感動の大きさといったら!

比べちゃ怒られるかもしれませんが、現行の「AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G」を買うお金で、このレンズが4本買えちゃうんですよ。

こんなのがゴロゴロ転がっているとしたら…そう考えると往年の中古レンズ漁りにハマりそうな予感がする今日このごろです。

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