先日ボーナスが出たこともあって、前々から欲しかったタフなコンデジ OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough を購入しました。
マクロ撮影にかかせないLEDライトガイドも一緒にお買い上げです。
主な仕様
- センサーサイズ:1/2.3型CMOSセンサー
- 有効画素数:1600万画素
- 開放F値:W2.0~T4.9
- 保存形式 RAW対応
- GPS内蔵
- 重量:247g
このカメラ、なにがすごいかっていうとそのまま水中にドボンと沈めて写真が撮れるタフさはもとより、顕微鏡モードや被写界深度合成モードを搭載してマクロ撮影に特化したコンデジってことです。
被写界深度合成とは
マクロ撮影時、被写体をアップにすればするほどピントが合う被写界深度がどんどん浅くなってほんの一部分しかピントがあってない!ってことがよくあります。
このような場合、絞りを絞り込んで被写界深度を稼ぐという方法もあるんですが、絞り込みによる回析現象(いわゆる小絞りボケ)が発生し、描写が甘くなりがちですし、シャッタースピードが極端に遅くなるので三脚がなければやってられないといった状況になりがちです。
そんな悩みを解消するSTYLUS TG-4 Toughには被写界深度合成モードというピント位置をずらした写真を複数枚撮影して、ピントが合ってる部分だけをうまい具合に合成してくれるマクロユーザーに優しい機能が搭載されています。
比較的小さい絞り値でピントをずらしながら撮影することによって、本来であれば一部分しかピントが合わないような場面でも、全体にカチっとピントがあったような写真が撮れます。
GPSも内蔵してるし、アウトドアで昆虫やキノコとか撮影するのに役立つカメラですね!
たとえば、こちらはサンプルとして先週末に宮岡公園に行ったときに見つけた変形菌(粘菌)の子実体を撮影した写真。
被写界深度合成なし の写真
画面中央の一部分にしかピントがあっていないのがわかります。
一方、被写界深度合成モードで撮影した写真がこちら↓
子実体全体にピントが合ってる!
被写界深度合成モードで撮影すると、ご覧のように少しずつピント位置をずらして撮影した写真を内部で合成してピント範囲が広いマクロ写真を簡単に撮ることができます。
小さい動植物の生態写真を撮るときにはとっても嬉しい機能。
木の葉の裏にくっついていた極小のアブラムシの写真もここまで拡大して手持ちで撮れます。
被写界深度合成モードで撮影したオオヒラタシデムシ
ただ、このモードの欠点はずばり「被写体が動くとうまく合成できない」ということです。
写真はオオヒラタシデムシの動きが少なくなる後尾シーンを狙って撮ったものなんですが、触覚部分が動いたためぼやけた仕上がりになってます。
マクロは最高だけど通常撮影は残念になる描写
F9.0で撮影。
ご覧のとおり描写性能はあまりよくありません。
また、高感度耐性が残念でISO1600くらいからザラザラにノイズが出ます。 このセンサーサイズでここまで画素数を上げる必要があったのかと疑問に感じます。
水中撮影とマクロ撮影専用機として割りきって使うのが精神衛生上良いかと思います。
広角マクロ撮影用に魚露目レンズが欲しくなる!
昆虫写真家の海野和男さんの昆虫撮影本「海野和男の昆虫撮影テクニック」でSTYLUS Toughに魚露目8号を装着して広角マクロ撮影(メインの小さい被写体をマクロで大きく移しつつも背景部分も広く写し込む撮影方法)をする記事を見て、こんな写真が撮りたいと強く思いましたね。
今シーズン中にはなんとか取り揃えたいところです。
※追記(魚露目8号を買いました)
