札幌で気軽に登山を楽しみたいなら円山登山がおすすめ

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今シーズン初めての山登りは円山

昨日は今シーズン初めての山登りということで、円山登山に行ってきましたよ。

円山は標高225mほどで気軽に登れる札幌市民憩いの山です。

頂上までは30分ほどで登れて、小さい子どもを連れて親子で登っている方もたくさいんいます。

ちなみに円山登山口は八十八ヶ所口と動物園口の2ヶ所があり、今回は八十八ヶ所口から上って動物園口へ降りるルートで登ってきました。

八十八箇所ルートにはお地蔵さんがいっぱい

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円山公園を右手に望む大師堂八十八箇所ルートにはお地蔵さんと観音像がたくさん。

登った日がちょうど母の日だったので、観音像の前にはカーネーションが供えられていました。

この円山八十八ヶ所、どうやら四国の八十八箇所が元になってるみたいですね。

円山は町のどこからでも見ることのできる山ですが、きちんと登山道が整備されたのは大正3年のことでした。円山村の開祖と呼ばれる上田萬平が、自分で費用を出し、自らも鍬をふるって頂上までの登山道を開鑿(かいさく)しました。

また弟の善七は、この登山道に沿って、弘法大師が開いた四国八十八カ所のように、八十八観音を創建することにしたのです。札幌近郊には四国から入植した人達が多く、この人達にも呼びかけて寄進を募り、大正3年5月20日に開眼安置の法要が行われました。翌大正4年には、市内の成田山新栄寺により、弘法大師の遺徳を偲ぶお堂(大師堂)を建て、弘法大師の像が安置されています。

今では次々と献納された観音様は二百体にものぼるといわれ、これらを参拝しながら登ることができるようになりました。

円山公園 » 円山公園の歴史

ちなみに四国八十八箇所とは四国にある弘法大師ゆかりの霊場のことで、この霊場を礼拝することを「四国遍路」と呼びます。

四国八十八箇所 – Wikipedia

道中出会った植物たち

ニリンソウ

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ニリンソウ Anemone flaccida (キンポウゲ科イチリンソウ属)

僕の祖父母は「フクベラ」と呼んでたニリンソウ。

昔、祖父母が採ってきたものをお浸しにして春先によく食べていたのを思い出します。

でもこのニリンソウ、開花する前の葉だけの状態ではトリカブト属中、最強の毒性があるといわれるエゾトリカブトと見た目が似ているため、もし食べるときは開花しているものを摘むと安心です。トリカブトは烏帽子型の紫色の花をつけます。

毎年のように誤植して中毒になる人が出ているのでご注意を。

トリカブト中毒注意報

ヒトリシズカ

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ヒトリシズカ Chloranthus japonicus(センリョウ科 チャラン属)

清楚な姿を静御前になぞらえてヒトリシズカと命名されたらしいこの植物。

春の林内の日当たりの良いところにしばしば群生しているのを見かけます。

エゾエンゴサク群生とシダ植物

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僕はずっとこんな写真が撮りたかったんだと納得がいった一枚。

ミヤマハコベ

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ミヤマハコベ Stellaria sessiliflora (ナデシコ科 ハコベ属)

切れ込みの深い花弁が5枚付く小さくて可憐な花です。

エンレイソウ

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写真を撮るときに今ひとつ見せ方が難しい花です。

スミレサイシン

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スミレサイシン Viola vaginata (スミレ科 スミレ属)

スミレ属の花としては花が大きく見ごたえのある種類です。

山頂から動物園口に降りていく途中で咲いてます。

ネコノメソウ

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ネコノメソウ Chrysosplenium grayanum (ユキノシタ科ネコノメソウ属)

いまだにどの辺りがネコノメなのか理解できませんが、ネコノメソウ。

動物園口近くの水辺に群生しています。

カツラの大木

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カツラ Cercidiphyllum japonicum (カツラ科 カツラ属)

円山にはカツラの大木がところどころに見られます。

ちょうど今時期は開いたばかりの葉がみずみずしさを湛えている時期なので、新緑のカツラを探しにいくのもいいかもしれません。

円山は軽装で気軽に登れる山

標高225mほど&八十八ヶ所口まで地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩10分ほどと、登りやすくアクセスしやすいので、円山はおすすめスポットです。

藻岩山辺りまで行くと「いかにも山登り」というガチなスタイルの人がたくさんいますが、円山は軽装で登っている人ばかりです。あと子連れが多い印象。

今回、山登り経験皆無&体力に自信のない嫁さんを連れていったんですが、ちゃんと登って降りてこれたので標準的な体力をお持ちの方は余裕で登れます。

登りやすいけれど、しっかりと山らしさを体感できる円山登山。

山ビギナーにおすすめのスポットなのです。

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