ふいに新緑の山々の写真を撮りたいなぁと思い、昨日は定山渓温泉まで一人で写真を撮りに行ってきました。
札幌駅からバスに乗って1時間ほどで行けてしまうのが定山渓温泉の魅力。
使用カメラ&レンズ
風景写真とスナップ撮影に専念しようと思い、X-T2と超広角ズームレンズ1本・標準単焦点レンズ1本という組み合わせで行ってきました。(念のためOM-D E-M1 MarkⅡにM.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 PROも持って行ったのですが、今回ほぼ出番はなし)
定山渓温泉への公共交通機関アクセス方法
定山渓温泉までは札幌駅バスターミナル(12番乗り場)からバスで行くことができます。バス料金は札幌駅〜定山渓温泉 で大人片道770円です。
- じょうてつバスの路線バス(快速7 or 快速8)
- じょうてつバスの「かっぱライナー号」(※ 要予約)
定山渓に行くバスには上記2種類があり、路線バスだと札幌駅から70分ほど、かっぱライナー号だと札幌駅から60分ほどで定山渓温泉まで行けます。(路線図)
定山渓or豊平峡or小金湯までの往復バス券と日帰り入浴券がセットになった「温泉日帰りパック」が大人1名1800円で購入可能なので、日帰り温泉の入浴も考えている人は「温泉日帰りパック」を購入するのが断然お得です。詳細は以下のリンクをご覧ください。
定山渓・豊平峡・小金湯 温泉日帰りパック | 定山渓温泉の観光ナビ
※ かっぱライナー号は前日17時までに要予約ですが、当日でも座席に余裕があれば乗車可能です。今の時期は定山渓温泉行きのバスも混んでいないようで、予約してませんでしたが、9:30発の便の座席に余裕があってすんなりと乗ることができました。しかし、一番混み合う紅葉時期だと、予約しないととても乗れないと思います。
定山渓温泉でフォトウォーク
だいたい、次のようなルートを徒歩で回りました。
・定山渓観光案内所→定山渓神社→見返り坂・定山源泉公園→二見公園→二見吊橋→かっぱ淵→岩戸観音堂・岩戸公園→定山渓グランドホテル瑞苑
観光案内所
バス停「定山渓神社前」で降りたあたりにある定山渓観光案内所。
ここから定山渓温泉街の散歩がスタートします。


観光案内所の中は、こんな感じ。
ちょっとしたお土産が売っていたり、観光パンフレットが並んでいたり、ちょっとした展示コーナが併設されています。
観光案内場横の空き地にできた水たまりには大量のオタマジャクシが。
……こいつらがカエルになるまで果たして水たまりは存在しているのだろうか。
定山渓神社
定山渓観光案内所のすぐ近くにある「定山渓神社」に立ち寄って、境内の狛犬を撮影。
見返り坂〜定山源泉公園
いよいよ見返り坂から定山渓温泉街に入っていきます。
写真は「かっぱ家族の願掛け手湯」。
定山渓では河童がマスコットキャラクターとなっており、いたるところに河童のオブジェがあります。
河童のオブジェの場所や、定山渓が河童推しをしている理由は定山渓観光協会公式ページに詳しく載っています。
見返り坂から「鹿の湯」を見下ろす。
上の鹿の湯写真から右方向に視点を向けたときの写真。
良い感じに山深い。


「見返り坂」と「湯けむり坂」が交わるあたりに定山源泉公園の入口があります。
ちょっと中に入ってみましょう。
定山源泉公園の中には、足湯のほかに「湯の滝のかっぱ」や定山渓の名前の由来となった「美泉定山 」の像があったりします。
あと、卵を茹でるための「温泉卵の湯」もあり、ネットに入った生卵が近くの商店で販売されています。
月見橋
定山源泉公園を出て、豊平川にかかる「月見橋」から川の上流部を眺めたところ。
川の上流には、小さく「二見吊橋」が見えます。
反対側の川の下流部を眺めるとこんな感じ。
鹿の湯のデザイン、岩肌となんとなく調和してて好きだなぁ。
橋の中間地点と、たもとにも河童のオブジェがあります。
二見公園
「定山渓ホテル」と「ぬくもりの宿ふる川」の間の道を通って二見公園まで来ました。
ツツジが綺麗に咲いていたので、パートカラーで赤だけ残して撮ってみました。
二見公園から、豊平川の河原に降りることができます。
河原に出ると河童ふたたび。
河原でぼけーっと水が流れていくのを眺めているだけで、心がどんどん澄んでいくのを感じます。
河原を上流には、赤い「二見吊橋」が見えます。
これからあの橋へ向かいます。
実は何度も定山渓へは遊びに来たことがあるのですが、ここから先に行ったことがありません。超楽しみ。
二見吊橋
二見公園から二見吊橋へ向かう道を進むと、程なくして吊橋まで到着です。
さすが吊橋、歩いていると足元が揺れて少し怖い。
橋から真下を覗いたら、うひゃぁとなります。
二見吊橋から上流部を眺めたところ。
岩肌&新緑&青空の組み合わせが最高です。
ちなみに後ろを振り返って下流側を眺めるとこんな感じ。
奥に定山渓ホテルが見えます。
二見吊橋を渡りきりました。
これから「かっぱ淵」まで降りていきます。
かっぱ淵
橋を渡りきったところで、先に進む散策路を発見。
少し歩いていけば、「かっぱ淵」まで降りることができるらしいので進んでいきます。
…またお前か!
散策路を少し歩いたら、河原に降りる道を見つけたので降りてみます。
振り返るとさっきまで渡っていた二見吊橋が見えました。
河原をさらに上流に向けて歩いていきます。
多分このあたりが「かっぱ淵」?
それにしても絶景ですよ、ここ。
岩の間から1本だけ顔を出す木。
マルバシモツケでしょうか。
周囲の岩場ではキベリタテハと種名不明のタテハチョウが数匹飛んでいました。写真は採れませんでしたが、キベリタテハを生で見られて感動。
さらに上流まで進んでいきます。
まだ先まで行けそうでしたが、なんだかヒグマでも出てきそうな環境だったので、このあたりで引き返して帰ってきました。


河原には、上流から流されてきたと思われる枯れ枝が堆積している場所が何箇所もあり、増水時には河原の結構な範囲まで水に浸かることが分かります。
上流にある豊平峡ダムで時折放水を行うようなので、サイレンが鳴ったら河原に近づかないように注意です。
岩戸観音堂・岩戸公園
かっぱ淵に行って満足してしまったので、もう帰ろうかとも思いましたが、岩戸観音堂の方に行ってなかったので、二見公園まで戻ってきて今度はそちらに向かいます。
ふる川の前を通り、
あっという間に岩戸観音堂へ到着。
ちなみに右に見える東屋みたいなのは足湯で、無料で入ることができます。
タオルを持っていなくても、隣にタオルの自動販売機まであるという親切設計。
岩戸観音堂の中に入りました
一見ただ仏壇がある部屋に見えますが、
仏壇横に、33体の観音像が祀られているという洞窟への入り口があります。
拝観料として300円を備え付けの木箱に納めれば入場できるようでしたが、カメラのバッテリーが心もとない状態だったので、次来たときの楽しみにとっておきました。


観音堂入り口にある madイチオシのおみくじマシーン。
お金を入れると電源が入り、人形がお宮の中に入って行っておみくじを盆に載せて帰ってくる仕組みだったと記憶していますが、残念なことに調整中で使用不可でした。
岩戸観音堂を出た後は、横にある石段を登って岩戸公園まで行ってみました。
けっこう急な石段を登り切ると、だだっ広い岩戸公園に到着。
公園の奥には、旭岳への登山口がありました。
次に来たときは、しっかり装備を整えて登ってみようと思います。
定山渓グランドホテル瑞苑で日帰り入浴
散々遊び倒したあと「ひとっ風呂浴びて帰るか」と思い、定山渓グランドホテル瑞苑へ日帰り入浴に来ました。
通常、日帰り入浴には大人1人1000円の料金がかかりますが、「温泉日帰りパック」のチケットで入浴することができ、バス代との差額を考えると740円お得になります。
ホテルのフロントで受付をすませ、フェイスタオル・バスタオルセットをレンタル(200円)して大浴場へ向かいます。
日帰り入浴の際、カメラやレンズを入れるロッカーがあるかどうか不安だったのですが、脱衣場にある貴重品を入れるロッカーでも、X-T2とレンズ2本・M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8mm PROをつけたOM-D E-M1 MarkⅡ・財布・スマホ・ガラケーが充分入ったので良かったです。
ちょうどこの時間帯は女湯が広い露天風呂にあたっている時間で、男湯はこじんまりとした地下露天風呂だったのですが、お湯はぬるめでゆっくりと浸かれて大変リフレッシュできました。また、洗い場のシャワーが一定時間経つと勝手に止まるタイプじゃなくて、レバーをひねっている限りお湯が出続ける仕様だったのもポイントが高いです。
まとめ
今まで何度も来ていたけれども、あまり奥まで散策したことがなかった定山渓。
今回始めて二見吊橋からかっぱ淵の方面まで足を伸ばしてみたところ、今まで見たことのなかった景色が広がっていました。
そしてX-T2で撮る新緑と青空の美しさたるや。
一部RAW現像もしていますが、ほとんどJPEG撮って出しでも綺麗な色が出ます。特に緑。さすがFUJIFILM。(意訳:X-H1欲しい)
紅葉の時期は激混みする定山渓も、新緑のこの時期はとても空いていて快適なことが分かったので、今年はもっと頻繁に遊びに来ようと思います。