ようやくここ札幌も積雪が0cmとなりまして、自転車を乗り回せる時期がやってきました。
車の運転ができないため交通手段が自転車・公共交通機関・徒歩に限られている身としては、自転車に乗れるようになって一気に活動範囲が広がる&昆虫撮影が捗る季節の到来です。
ということで昨日は久しぶりの自転車に乗って、西区の八軒にある「農試公園」まで虫を探しに行ってきました。
クジャクチョウ
農試公園内を流れる琴似発寒川沿いの草地を、虫を探しながら徘徊していたところ、クジャクチョウの越冬成虫を見つけました。
早春にいち早く活動を始める蝶のため、見つけると「今年も春が来たなぁ」と実感できる蝶でもあります。
羽の表側は目立つ目玉模様がついた鮮やかな朱色ですが、羽をたたんだときに見える裏側は、枯れ葉や土の上で保護色となる地味な黒色です。


飛び立つところをOM-D E-M1 MarkⅡのプロキャプチャーモードで撮影してみたもの。
いまいち虫をプロキャプチャーモードで撮る時のピント合わせがうまくいきません。
……飛び立つ方向を見定めて、そこに置きピンをしておけばいいかなぁ。
クロヤマアリ
クロヤマアリも活動を始めていました。
冬の間は自宅で飼育しているアリを撮影するばかりだったので、野外で活動するアリを撮影できる季節になった喜びたるや!
久しぶりに野外でストロボを使ってマクロ撮影をしたので、カメラとストロボの設定を含め、勘を取り戻すまでにしばらく時間がかかりました。
ちなみにストロボはニッシンのi40を1灯で、デュフーザーはケンコーの影とりを使っています。
落ちていた羽毛を一生懸命ちぎりとっていました。
巣に持ち帰って幼虫の餌にでもするのでしょうか。
近い距離にいくつかのコロニーの巣が存在しているようで、いたるところで小競り合いが発生していました。
別コロニーの縄張りに侵入してしまった個体が、そのコロニーの個体に取り囲まれて襲われているようです。
敵の足にかみついたりして応戦しますが、多勢に無勢であえなくやられてしまいます。
相手の足に噛み付いたまま事切れているような個体も多く見られました。
いたるところにいる小さなアリたち。
童心に戻って、アリが這い回っている足元をじっと観察していると、そこでは劇的な生のドラマが繰り広げられていることに気付かされます。
今年はただ虫の写真を撮るのではなく、そういった虫たちの営みが感じ取れるような写真も撮れるように精進していきたいと思っています。