先週末、半年ぶりくらいに妻の実家がある旭川へ妻と2人で帰省してきました。
僕の実家がある釧路へは札幌からJRで4時間ほどかかるのですが、旭川へは1時間半ほどで帰れるので、どうしても妻の実家の方へ帰る頻度が多くなります。
嵐山公園で動物撮影
旭川市と鷹栖町にまたがる嵐山公園。
ウィキペディアによると、明治時代に開拓使が視察したときに京都の嵐山に似てるからということでこの名がついたそうですが、いまいちどの辺りが似ているのか分からない。
嵐山公園 ||| 『あさひかわの公園』 – 公益財団法人旭川市公園緑地協会 –
園内に北方野草園や嵐山展望台がある自然豊かな公園で、妻の実家から気合を入れたら徒歩圏内ということもあり、帰省する度に季節を問わず(雪のない時期は義母のピンクの自転車で、冬は朝早くから徒歩で)訪れる公園です。
園内には、アイヌ民族の居住地を再現した「アイヌ文化の森・伝承のコタン」という一角があり、チセという住居を再現したものがあったりします。
旭川市で育った妻は、中学生の頃にアイヌ神謡集の「銀のしずく降る降る」を国語の授業で習ったというくらい、アイヌ民族とゆかりの深い地なのかぁと思ったりします。
苔むしたような園内の道を散策します。
昔来たときにクマゲラを見つけたはいいものの、たいした望遠レンズを持っていなかったので遠方になにか黒いのがいるなというくらいの残念な写真しかとれなかった後悔の念が多いこの公園。
この日はクマゲラはいませんでしたが、やたらオオアカゲラがたくさんいました。
この日は前日に雨が降ったこともあり、園内の湿度はかなり高め。
いろいろな生き物が活発に園内を動き回っていました。
上の写真は、サッポロマイマイを深度合成で撮影したものです。
エゾマイマイの黒い殻と比べると白く透き通った感じがする殻を持つカタツムリ。
雨後の湿度も手伝ってか、札幌での僕のフィールドではほとんど見られないニホンアマガエルがたくさんいました。
小さい頃、美唄に住んでいる親戚の庭で捕まえたニホンアマガエルを釧路まで連れ帰ってきて、釧路で6年近く育てた記憶があります。
アカガエルみたいに忙しくなく、ゆったりと過ごす様がとてもかわいくて学校から帰ってくる度に庭でハエを捕まえて与えたり、寒い時期にはミルワームを育てて脱皮したての幼虫をあげたら両手でかきこむさまの可愛いこと。
そんな経験もあってか、身近でみられるカエルの中では一番好きな種です。
嵐山公園の虫密度は、札幌で通っている宮丘公園の比ではありませんでした。
注意深く見て回ると、あらゆるところに芋虫や毛虫がたくさんいます。
この日はヒトリガの終齢幼虫がたくさんいました。
黒々とした毛をたくさん生やし、体の外縁部には茶色い毛をまとった大型の毛虫です。
幼い頃は芋虫&毛虫が大嫌いで、道路をよく横断しているこの毛虫を見かけると逃げ惑ったものですが、この歳になると旧友に出会った感じでとても懐かしい気持ちに包まれます。
今年まだ札幌で見かけていないマイマイガの幼虫もたくさん見かけました。
オオヒカゲ?
樹皮に擬態する蛾の一種。
セセリチョウの一種。
オサラッペ川に架かるJR函館本線。
石狩川に佇む岩、ノチゥ。
ノチゥ近くを飛ぶアオサギ。
旭川、いいよねぇ
旭川に来る度に思うのですが、車の運転がゆったり・周囲を山と川に囲まれて自然豊か・水道水が美味しい・ほどよく都会でいいところだなぁと。
冬の雪かきの苦労は知っていますが、それを差し置いても生活したい場所の一つ。
旭川から釧路に嫁いできた祖母が、事あるごとに旭川をべた褒めしていたのが分かる気がする今日このごろです。