あけましておめでとうございます。mad(@madhatter8708)です。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
故郷の釧路に帰省した年末
今回の年末年始は
- 12月28日~31日:実家がある道東の釧路に一人帰省(妻はお留守番)
- 12月31日~1月3日:札幌で妻とゆっくり年越し&お正月
というスケジュールで過ごしていました。
なんというか、久しぶりにこんなにゆっくり年末年始を過ごしたのだろうというくらい、ネットもあまり見ず、写真も撮りに行かないで、家族や友人とまったり過ごせた1週間でしたね。
年末は釧路に3泊4日も帰省してたのに、写真を撮りに行ったのは12月30日の半日だけ。
今日はそのときに、実家から春採&千代ノ浦あたりまで散歩して撮りに行った写真を見ながら、故郷に思いを馳せたいと思います。
太平洋炭礦(釧路コールマイン)選炭工場
春採にある太平洋炭礦(現コールマイン)の選炭工場
選炭工場の敷地内を走る鉄道路線(臨港線)
釧路の中でも、僕が生まれ育った地域は「太平洋炭礦」や関連企業に務めていた人たちが多く暮らすところで(同居していた祖父も太平洋炭礦で働いていました)、小さい頃から炭鉱関連施設が身近にあるのが当然と思っていました。
だけど札幌に出てきて10年以上経った今では、身近に炭鉱があるってかなり特異なことだったんだなと思うようになり、釧路に帰省するたびにここ春採の選炭場を撮影するようになりました。
昨年に夕張市石炭博物館へ行ったときも、そういうバックグランドがあったためか、炭鉱関連展示をより楽しめた気がします。

地元を離れてみて初めて分かったことですが、今の自分を自分たらしめているかなりの部分は、ここ釧路で炭鉱や漁業を生業にしている(していた)人たちのコミュニティ内で生まれ育ったことに起因している気がします。
※太平洋炭礦の歴史を調べていたら、釧路市役所のホームページ内にこんな資料を見つけました。当時の写真がたくさんあり、眺めていて楽しい資料なので、炭鉱に興味がある方はどうぞ。↓
春採湖
太平洋炭礦の選炭場前を通り、コーチャンフォー等が店を構える春採ショッピングセンターを通り過ぎて少し歩くと「春採湖」という周囲4.7kmの湖(海跡湖)があります。
湖岸の春採公園方面から入り、春採湖の北〜西側を散歩してきました。
市街地にある湖ながら、多用な生物が観察できる場所として市民に親しまれている湖。
僕も昔は近場の自然観察スポットとしてたくさんお世話になった場所です。
今の時期、湖は湖面のほぼ全体が結氷していました。
春採湖に面した春採公園内にある春採湖ネイチャーセンター。
今の時期は閉館しているようです。
市立病院下の林を散策していると、何種類か野鳥を見つけることができました。
コゲラ
ハシブトガラ
ゴマツリ岬まで出ました。
このまま湖の外周を歩くのも味気ないので、一旦坂道を上がって釧路市博物館のあたりまで出ます。
林内の坂道を登ると、釧路市立博物館前に出ることができます。
この博物館内の雰囲気が大好きで、高校生時分は年間会員となってちょこちょこ訪れていたのですが、釧路を出てしまってからはずいぶんご無沙汰しています。
調べてみたら、5年ほど前に行ったのが最後でした。↓

博物館がある高台から見下ろした春採湖と臨港線。
博物館横の坂を下って、湖の外周に出ます。
住宅を挟んで湖の奥に太平洋が見えますね。あっちが千代ノ浦方面です。
それにしても、この時期の釧路はまったく雪がなくて驚きます。
天気もすごくよく、帰省中は毎日晴れ。
道東の冬の天気の良さは本当素晴らしいなと思います。
春採湖外周の露頭を眺めながら歩いているうちに、さっきまでいた博物館が遠くに見えるところまで歩いてきました。
このあたりを通ると、むかし夕暮れ時にジョギングしていたときのことを思い出します。
……奇声をあげながらずっと後ろについて走ってくるおじさんに恐怖し、泣きそうになりながら走り抜けたあの日。
水鳥の観測施設があるあたりまで来たところで、春採湖沿いの散策はおしまい。
ここから春採湖を離れて、千代ノ浦まで向かいます。
千代ノ浦
石黒ホーマ(のちにホーマック、現DCMホーマック)があったので、暇な時にはよく工具や園芸資材を見に自転車で通った千代ノ浦。
何回か出てきた太平洋炭礦の望港線が、ここ千代ノ浦も通過しています。
札幌にいたらあまり見れない太平洋を眺めるために、千代ノ浦マリンパークまで来ました。
海に突き出た紫雲台。
もうちょっと左にとても展望のよい墓地があります。
停泊している船を見たり、
魚を捕まえるカモメを眺めて遊んでました。
小さい頃は眺めるだけだったけど、31歳となって小金を持つようになってからは写真を取ることができる喜び。
故郷には思い入れがある場所がたくさんある
今回、釧路に帰省して写真撮影に出かけた際に気づいたことがありました。
それは、故郷では身近な撮影箇所一つ一つに深い思い入れがあるということ。
今回行った場所だと、太平洋炭礦も自分の出自に関わる場所ですし、春採湖なんて高校生の時に青春を捧げてザリガニの研究をしたフィールドだし、千代ノ浦は園芸&DIYの素養を育んでくれたホーマックがある聖地です。
札幌に住んで13年ほどになりますが、よく通ってる場所でもここまで自分の根っこに根ざした場所はそう多くありません。
写真を撮るにしても、「なぜ、ここを撮ろうと思ったか」「どのように撮ろうと思ったか」ということに対する回答がすんなり出てくるのが生まれ育った地域です。
また、写真を撮るようになって初めて気づいたことですが、故郷にたくさんの撮影スポットが身近にあることのありがたさ。
道東なんて自然環境の宝庫ですし、今だったら写真を撮りに行きたい場所やシチュエーションがたくさんあります。
仮にライフワークとして写真を撮っていくとなったら、この地でそれを行っていきたいと思ってしまうような場所。
今回の帰省は、決してノスタルジーという言葉だけでは片付けられない故郷への思いを認識することができた年末旅行でした。