せっかくの3連休なので、ちょっとアクティブなことがしたいなと思いつつも泊まりで旅行へ行くのも疲れる&お金がかかるしなぁと悩んだ結果、今までまともに行ったことのない余市町へ札幌から日帰りで遊びに行ってきました。
目指す目的地はニッカの余市蒸留所です。
余市町
札幌の西北に位置し、日本海に面する余市町。
札幌からみると小樽のさらに左上にあります。
漁業と果樹栽培が盛んな町で、季節になると果物狩りが楽しめます。
また宇宙飛行士の毛利衛さんの出身地でもあり、町内には「余市宇宙記念館」もあり。
そしてなにより、NHK連続テレビ小説「マッサン」で一躍有名となったニッカウィスキーの余市蒸留所があります。
放送当初は全くテレビで見ていなかった「マッサン」でしたが、先日の年末年始にダイジェスト版が一挙放送されていたので何気なく見ていたところ、視聴後に竹鶴(ウイスキー)を近場のコンビニに買いに走るくらいにハマってしまいました。
普段は飲まないのにね、ウイスキー。
札幌から余市への公共交通機関アクセス
今回は行きはJR、帰りは高速バスの組み合わせで行ってきました。
- JR(札幌〜小樽 乗り換え 小樽〜余市)
- 高速バス
JRだと札幌駅〜小樽駅が快速エアポートで約30分。小樽駅〜余市駅が普通列車で約25分で片道1070円。
高速バスだと札幌駅ターミナルから余市駅前まで約2時間で、片道1030円です。
事前に時刻表を確認しないで小樽まで行ったところ、余市行きの発車まで1時間半くらい間があるというゆったり旅になってしまいました。
せっかくなんで時間つぶしに小樽港にむけて散歩してきました。
乗り換えの暇つぶしに小樽運河と小樽港
「小樽雪あかりの路」シーズンには観光客でごった返す運河周辺も、今の時期だと人もあまりいなくのんびりと散歩することができました。
小樽港にとまっていた良い感じに渋みのある船。
調べてみたらカンボジアの貨物船のようです。
余市蒸留所
無事に余市行きのJRも来たので、これに乗って余市駅を目指します。
乗り慣れない路線のワンマン列車に乗った時の、どこからどうやって降りればいいか分からないドキドキ感がたまりません。
小樽駅から列車に揺られること約25分で余市駅に到着です。
余市駅についたら、駅正面の道を3分ほど歩いたらもうニッカウイスキーの余市蒸留所があって、あまりの近さに拍子抜けします。
余市蒸溜所 | NIKKA WHISKY
蒸留棟とスチルポット
余市蒸留所の入り口で見学ツアーの申し込みができますが、一人で気ままに見学したい場合は自由に見学することもできます。
写真は蒸留棟の様子で、実際に石炭を炉にくべて単式蒸留器でもろみを蒸留している光景を見学することができます。
蒸留器にはしめ縄と御幣がついていて洋式なのに和式となんだか不思議な感じです。
まさに和洋折衷。
ウイスキー博物館とリタの描いた絵
余市蒸留所内の敷地内にある「ウイスキー博物館」
ウイスキーについてより深く知ることができるスポットです。
※薄暗い館内で写真撮影のシャッタースピードが稼げないなか、手持ち低速シャッターでも全然ぶれないOM-D E-M5 Mark2の5軸手ブレ補正の凄さを思い知らされました。

ウイスキー博物館には、創業者である竹鶴政孝の婦人であるリタさんの展示コーナーもあります。
めちゃくちゃ美人です。
リタさんのかけてた眼鏡だとか衣服とかが展示されている中でも、とりわけ異色を放ってたのは彼女が描いた絵。
もう、インパクトが強すぎて他のものが頭に入ってこないレベル。
前髪と左のもみあげ部分に感じられる強烈なこだわり。
ウイスキーボトルを肩から下げた熊の木彫りも超絶キュートでした。
ウイスキー試飲からのレストラン
この余市蒸留所見学でみなさんが楽しみの一つとしているウイスキーの試飲も、ニッカ会館でしてきました。
竹鶴・スーパーニッカ・アップルワインの三種類が1杯ずつ試飲できて、りんごジュース・烏龍茶まで無料で飲めるのでお子様連れでも安心です。
りんごジュースは、高級りんごジュースである「りんごのほっぺ」という太っ腹サービス。
3種類の試飲を終えたあと案の定飲み足りなくなって、お腹も減っていたし、試飲場の下に入っているレストラン「樽」で飲み直すことに。
いや、空きっ腹にウイスキー入れるなよって感じですよね。
レストランに行くのと試飲するのと順序が逆よ。
まずは腹ごしらえに「ラムのスープカレー」(1350円)を注文。
こういう見学施設に入ってるレストランって高くてあまり美味しくないイメージが強かったんですが、厚切りのラム肉を口に入れた瞬間そんな思いも吹き飛びました。
臭みがなくて柔らかい!うまいじゃないか!
もう、このラム肉を食べるためにスープカレーを頼んでくださいとおすすめする美味しさです。
腹ごしらえも済んだところで本番。
今日は贅沢してやると心に決めていたので、シングルモルトのテイスティングセットを注文します。
「鶴17年」と「余市2000’s」のセット(1380円)をオーダーしました。
どちらも普段は全く口にすることのない高級酒が、一杯15mlと少量ですがこの値段で味わうことができます
「鶴17年」は口に含んだ瞬間にアルコールが鼻孔を突き抜けるような刺激があり、そのあとに様々な香りが広がります。
対して「余市2000’s」は、口当たりがまろやかでフルーティーな感じ。
……どちらも学生の頃にがぶ飲みさせられたブラックニッカとは別世界の味でした。
飲み比べた感じでは「余市2000’s」のほうがmad好みでした。
なんという贅沢な時間!
小樽まで来たら余市までおいでよ
今回はニッカウイスキーの余市蒸留所を紹介しましたが、余市には「アユ釣りができる余市川」「フゴッペ洞窟」「宇宙記念館」「果物狩り」などたくさんの見所とアクティビティフィールドがあります。
小樽からJRで30分もかからないので、小樽まで観光にいらした際には余市まで足を伸ばせば遊びの幅が拡がるんじゃないかなと思います。
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