年末の道東は釧路で丹頂鶴と凍結した湖面と夕日を見てきた

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今年の年末は実家のある道東は釧路で過ごしました。

札幌から特急JRで4時間ちょっとかかるという地理的な制約から年に1,2度しか帰省できないのでちょっとした小旅行気分です。
往復で17,000円ほどかかるJR料金もネックですね。

年末の釧路駅

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いまひとつ古臭い感じが抜けない釧路駅。
とことん古ければそれはそれで味が出るんでしょうが、中途半端に古臭いのでいかんともしようがありません。

今年の3月26日に新幹線が北海道まで乗り入れるということで新幹線のポスターがででん!と貼られていましたけれども、ここ釧路にはそこまで恩恵はないよなーと。
釧路ー札幌間に新幹線が開通したら嬉しい。

鶴居まで丹頂鶴を見に行ってきた

冬の釧路といえば、丹頂鶴(タンチョウヅル)を観ないことには始まりませんよ。

タンチョウ(学名:Grus japonensis
釧路湿原一帯に生息する絶滅危惧種のツルです。

日本昔話の「ツルの恩返し」で登場するツルのビジュアルは、大抵このタンチョウです。体は白く、風切羽の部分は黒く、そして頭頂部が赤いツルです。
ちなみに赤い頭頂部は肌が露出しているため赤く見えております。てっぺんハゲです。

そんな絶滅危惧種の丹頂鶴ですが、冬に釧路市から40kmほどの阿寒郡鶴居村に行けば絶滅危惧種とはなんだったのかというくらい簡単に見ることができます。

今回は車で鶴見台まで行ってきました。
そのときの光景がこちら。

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めっちゃ おる!

小さい頃より見慣れた光景ではありますが、札幌に上京してきてからはお目にすることがなかった光景に感動しました。

のどかに集う鶴の群れよ。

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赤い頭頂部もしっかりと撮影できました。

遠くから見たら可憐な感じがしますが、かなり大きいので近寄ったらただですまない感じがプンプンします。

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ちなみに鶴見台はツルの撮影スポットらしく、カメラマンたちがわらわらしています。鶴見台でたっぷりツルを堪能したあと、帰り道で茅沼温泉にて温まっていこうと思って「憩いの家かや沼」の駐車場に入ったら…

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駐車場にツルがいた。

運転席のサイドウィンドウから撮影しています。
全く逃げる気配がないどころか、ポーズまでとっております。…人馴れしすぎだろ。

なお、15~6年ぶりに入った「憩いの家かや沼」温泉はとても綺麗にリニューアルされておりました。

僕が小さいころは露天風呂なんて赤ばんだ岩がヌルヌルしてた印象がありましたけれども、とても小奇麗になっててびっくり。

入浴後もしばらく体がぽかぽか暖かくなる、観光客があまりいないおすすめの温泉です。

塘路湖にも行ってきた

ここからは鶴居にツルを見に行った日とは別の日のお話です。

実家に帰ったはいいけれど、ばあちゃんと酒を飲み、姉からは最近読んだおすすめ漫画を紹介され、母親と花札で本気の勝負をする以外にやることがなく、体を持て余し気味だったので、JRに揺られて塘路湖まで一人遊びに行ってきました。

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汽車はもちろん一両編成のワンマン列車。

この列車にのって釧路駅から30分ほどで塘路駅に着きます。

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塘路湖周辺は釧路国立公園の特別地域。

こんな身近に素晴らしい自然が残っている釧路はそこを全面プッシュしていったほうがいいですよ!
なにもないのがいいんですよ!

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釧網本線を左手に眺めながらサルボ展望台までテクテクと歩いていきます。

ここは道東、車社会。ましてや今は冬。
人っ子ひとり歩いていやしません。

妻は旭川の出身なんで、周囲に山と田んぼが広がる風景が原風景だと僕に語りますが、僕にはこのまばらに生えたハンノキを取り囲む葦原が故郷の風景です。
この光景を眺めると、あぁ帰ってきたなぁという感じが沸き起こってきます。

塘路駅から歩いて2~30分ほどでしょうか。
塘路湖と、隣接するシラルトロ湖を見下ろすことができるサルボ展望台への入り口に到着です。

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道中、エゾシカの糞を眺めながら展望台へと登っていきます。

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展望台入り口から歩いて20分くらいでしょうか。
サルボ展望台に到着です。

道路を境に左が塘路湖、右がシラルトロ湖です。
今年は湖の全面凍結が例年より遅いように感じます。
地球温暖化でしょうかね。

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展望台からは山並みと手前に広がる釧路湿原の光景を堪能することができます。

線路沿いにはタンチョウヅルも見えました。

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サルボ展望台から少し足を伸ばせばサルルン展望台まで行けます。

こちらの展望台まで来るとシラルトロ湖の様子がしっかりと観察できます。

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シラルトロ湖の湖面風景です。

湖面についた足跡に注目すると悲惨なストーリーが浮かび上がってきます。
……お分かりいただけただろうか。

釧路の夕日は世界三大夕日です

そんなこんなで年末の3泊4日釧路帰省旅行も終わり札幌へと帰る日がやってきました。

釧路駅まで送ってくれるという父が運転する車から眺めた夕日。

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「釧路の夕日は世界三大夕日なんだよ…」

と、生まれてこのかた釧路から出て暮らしたことのない父が自嘲気味に語る夕日は、たしかに美しかった。

太平洋炭鉱の炭鉱町で生まれ育った父と、釧路港と太平洋を見下ろす位置で生まれ育った母が小さい頃から眺めていたこの夕日。

ずっとこの光景を見て育ったはずが、札幌の暮らしの中で忘れてしまっていた釧路の夕日。

「なんだかんだで、僕は釧路が好きなんだなぁ・・・」

そう思った年末でした。

使用カメラ

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